生徒に課している課題解決型の課題を、生成AI、特にChatGPTを用いて実際に取り組んでみました。この過程を通して、生成AIに慣れることはもちろん、生成AIが得意なところ、不得意なところを確認し、今後の生徒に必要な力を考えていきたいと思います。進め方を見て「そこは生徒が自分でやるところだろ」と思われるかもしれませんが、できる限りズボラな、でも知的好奇心はある、そんな中学生を演じながら進めていきます。
第3回は、第2回に引き続き、勤務校で勤務校で開講している「統計学」での第1課題「鳥取の冬は暮らしやすい?」です。前回はデータの整形、可視化を行いましたが、ここは特に生成AIは使えませんでした。前回の内容はこちら。
今回は、分析を行いたいと思います。整形した表をCSV形式で読み込ませます。第1回で確認した
冬における過ごしやすい地域を
1. 気温が 0℃〜10℃ に収まる日が多い。
2. 湿度が30%〜50%に収まる日が多い。
3. 降水量が少なく、晴れの日が多い。
を伝え、どちらが過ごしやすいか判断してもらいましょう。
基準がしっかりしていれば的確な回答が返ってきます。降水量について考察がされていなかったので、そこを聞いてみます。
降水量についてもなかなか良い考察が返ってきます。この分析だけで松江よりも鳥取の冬の方が過ごしやすいと言うことの懸念点も聞いてみましょう。
妥当な結果ですね。生徒がここまで考えていたら褒めるかもしれません。
課題はPPDACサイクルに則って、レポートを作成するところがゴールです。結論は「松江と比べると鳥取の冬は過ごしやすい」で良いとして、A.分析の部分の文章を書いてもらいましょう。
まずはPPDACサイクルについての認識が正しいかどうか確認するために、説明させます。その後、Aの部分についての文章を100~400字程度で出力するように依頼しました。
PPDACサイクルについての認識は概ね正しいです。具体的な数値を入れてほしいので、そこも指摘して文章をより良くしていきます。
概ね良さそうです。あとは文章が中学生らしくないですね。中学生風に、というとすこそ易しくなりすぎるので、ここは高校生らしい文章で、とお願いしてみましょう。
なかなか良い文章が出力されたのではないでしょうか。懸念点は結論とともにまとめてもらいましょう。
今回はここまで。次回は第1課題最終回、文章を全て出力させ、研究結果をレポートにまとめます。
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